★★★★★★★★★★
荻窪で最も有名なラーメン屋といえば、ここ春木屋でしょう。
創業は1949年と半世紀以上の歴史があり、人気が衰えることは全くありません。
今回はそんな老舗の味を堪能しにやってきました。

4月から11月頃までは季節限定でつけ麺も提供しているようです。
そして味噌中華そばもあり、そちらも気になりますね。
16時頃の訪問でも店内はほぼ満席。さすがの人気です。
今回注文したのは人気No.1のわんたん麺。
厨房の作業風景を眺めながら待っていると、待望のわんたん麺が完成。

麺は中太縮れ麺でウェーブがかっており、スープとの絡みも良いです。
モチモチとした食感で麺自体のクオリティーも相当高いです。

スープはラードの膜に覆われており、とにかく熱々がキープされ続け、冷めることはありません。
その熱々のスープは煮干しの旨味が効いており、スープを飲む手が止まらなくなります。
煮干しの香りが鼻をフワッと突き抜け、強烈な旨味が口に広がります。
これは唯一無二の旨味ですね。これが癖になるんです。
ワンタンは餡がほとんどない皮を主体にしたものでした。

それでも皮が大ぶりで食べ応えがあり、入っている数も多いので満足感は十分です。
チャーシューは今時のホロホロチャーシューではなく、硬め食感のロースを使用しており、肉々しい昔ながらのチャーシューです。
メンマや海苔も凝ったものではなく、昔ながらのシンプルな脇役として存在しています。

この一杯から見るに、創業当初から変わっていないんだなということがわかります。
ただ、チャーシューに関しては味付けも薄めで特筆して美味しいというわけではないので、チャーシュー麺にするメリットは個人的にあまりないように感じました。
チャーシューや具材に関してはちょっと弱いかなと感じますが、それを凌駕するスープの旨さと小麦の効いた麺の美味しさは別格です。
本当に春木屋のラーメンは、二郎系や家系とは違い、シンプルながらも気付いたら食べたくなってしまう恐ろしい中毒性がありますね。
もはやラーメンの文化遺産としてこれからも君臨することは間違いなく、時代が変わっても愛され続けるでしょう。
また確実に食べたくなるので、再訪させてもらいます!
・住所
東京都杉並区上荻1-4-6
・アクセス
JR中央線・東京メトロ丸ノ内線荻窪駅北口から徒歩3分
コメント