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ここの前身は1949年創業の「江ぐち」で当初は屋台だったといいます。
長い間愛されてきた老舗でしたが、店主が亡くなり、2010年1月末に閉店。
営業最終日は数時間待ちだったそうで、惜しまれつつ閉店となりました。
しかし同年5月に「中華そば みたか」と名前を変えて復活し「江ぐち」時代からの味を継承しています。

中華そばだけでなく、店内の雰囲気に感じられるのは昭和の雰囲気の残る昔ながらの懐かしさでしょう。
普通のラーメン屋にはない唯一無二の存在となっているのです。
そんな「みたか」で注文したのは「ワンタンメン」。

麺はオーソドックスな太さのストレート麺で、少し芯を感じるやや固めの茹で上がり。

つるっとすすれる麺というよりは、少しボソボソ感のある不思議な舌触りです。
麺の食感は蕎麦のようで、好みが分かれるかもしれません。
スープは正油の強さや旨みが前面に出るものではなく、質素でシンプルながらどこか懐かしくなるものです。
野菜の甘みと鶏ガラの風味が強いシンプルな醤油スープでした。
そしてこのラーメンのメインとなるワンタンに手を伸ばします。
ワンタンは中の餡は少量入っているのみで、ボリュームはありませんが、ワンタンのツルッとした食感が楽しめます。

モチっとした皮をしており、食べやすいのでワンタンスープにしても人気が出そうです。
チャーシューも小間切れの小ぶりなものでシンプルそのもの。
ワンタンもチャーシューも食べやすいサイズ感を重視しているのかもしれません。
麺やスープ、具材に至るまでシンプルさを重視しており、これこそ昔ながらの中華そばという一杯でした。
客層も年配の層が目立ち、常連で通いつめている人も数多くいるのでしょう。
長く愛されていることがわかる名店でした!
・住所
東京都三鷹市下連雀3-27-9 ニューエミネンス B1F
・アクセス
JR中央線・総武線三鷹駅南口から徒歩3分
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