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八王子駅の南口を出て4分程、看板を見逃したら通り過ぎてしまいそうな場所にその食堂はありました。

今回訪れた「いち川食堂」は、創業60年以上という老舗の食堂です。
パッと見物置のような所が入口になっており、色々な荷物が積まれています。「ここが入口なの?」という所から店内へ。

中ではおじいさんとおばあさん2人が談笑中でした。
「いらっしゃいませ」と声をかけられ、このお店の従業員さんなんだとわかりました。
肉野菜炒め定食を注文します。
他にお客さんがいなかったのもあり、すぐに肉野菜炒め定食は完成しました。

食器といい、見栄えといい田舎のおばあちゃんの家で出てくる料理そのものだと感じるような妙な懐かしさと安心感があります。

キャベツが鮮やかな彩りで、シャキシャキ感があるもので、そこに玉ねぎと豚肉が良いハーモニーを奏でています。
味付けはどちらかというと薄めであっさりしていました。
ちょっと優しすぎる味付けなので個人的には物足りなさを感じてしまいましたね。

味噌汁はワカメや豆腐が入っており、クタクタに煮込まれたこれもおばあちゃんの味噌汁。
出汁も効いていて旨さを感じます。
冷奴にお新香が本当に良い箸休めとなります。
お新香は塩分控えめで優しいお味。
最後までほのかな優しさに包まれながら完食となりました。
昭和の良い雰囲気が残る食堂。これからもこの古き良きスタイルを貫いてほしいですね。
・住所
東京都八王子市子安町1-9-1
・アクセス
JR八王子駅南口から徒歩4分
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